脂血異常症は、それ自体は症状の無い病気ですが、その先に待ち構えている「高血圧」・「動脈硬化」と深く関係し、「脳梗塞」や「心筋梗塞」といった恐ろしい病気を招く恐れがあります。
コレステロール値が高いことがわかったら、まず食事を改善しましょう。
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まずは高コレステロールを防ぐ食習慣から |
食べすぎと偏食は、コレステロール値と中性脂肪値を上げる大きな原因となります。
中性脂肪とコレステロールは相関関係にあり、中性脂肪の多い人は、コレステロール値も高いのです。
肥満を避けるためにも、以下の食習慣を心がけましょう。
・1日3食を心がける
・早食い、まとめ食いはしない
・深夜の飲食は避ける
・適正なエネルギー摂取を心がける
・糖分のとりすぎに気をつける
・食事は腹八分目に
・アルコールは適量に
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悪玉コレステロール(LDL)を減らし善玉コレステロール(HDL)をふやすことが大切です
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必要以上の悪玉コレステロール(LDL)が血液中にとどまって血管に沈着しないようにすることが、動脈硬化を防いで心筋梗塞などの病気を予防することに繋がります。
食事療法では、血液中の悪玉コレステロール(LDL)を減らすと同時に、余分なコレステロールを回収する働きのある善玉コレステロール(HDL)を増やすことが大切です。
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善玉コレステロール(HDL)を増やし、悪玉コレステロール(LDL)を減らす食品とは? |
■大豆・大豆製品
大豆などの植物性たんぱく質は、コレステロールを下げる作用があり、生活習慣病の予防に役立ちます。大豆製品として豆腐、納豆、きなこ、おからなどがあります。
また大豆のにがみや渋みの成分は水分と油を混ぜ合わせる乳化作用がある物質で、食物繊維が胆汁酸を吸着しやすくし、血液中や肝臓のコレステロールを減らします。
■しいたけ・きのこ類
しいたけに含まれる成分は血液中のコレステロールを減らして高血圧や動脈硬化を防ぐ効果があります。
また、まいたけの成分は血液中のコレステロールや中性脂肪を減少させ、血圧を下げる効果があります。
きのこ類はどれも食物繊維が豊富なので、血圧を下げたり便秘を解消するのに効果があります。
カロリーも低いので、減量中の食事にも積極的に摂り入れましょう。
■たまねぎ、にら、にんにく、長ネギ
たまねぎの香りの成分は、血栓をできにくくする作用があります。
にんにくにも、同様の成分がたくさん含まれています。
ねぎの白い部分に多い香りと辛みの成分は、血液をきれいにしたり、血糖値を下げます。
にらには、過酸化脂質を分解するセレンが含まれます。
■魚介類
魚介類には、アミノ酸の一種であるタウリンが多く含まれ、コレステロール値を下げるほか、血圧や血糖値を下げる効果もあります。
タウリンが豊富に含まれるのは、かきやほたて、あさりなどの貝類や、えび、たこ、いかなどです。
■こんにゃく・緑茶・ごま・酢
ごまには、抗酸化作用があり、血液中のコレステロールを減らしたり、悪玉コレステロールの酸化を防ぐ作用があります。
緑茶は、強い抗酸化作用があり、高血圧や動脈硬化を予防します。
酢には、酸性に傾きがちな体を中和させ、疲れをとったり、血液をサラサラにして血圧やコレステロール値を下げる効果があります。
こんにゃくの食物繊維は、糖質や脂質、コレステロールが腸で吸収されるのを抑える働きをします。
早速実践してみましょう。
ただ無理はせず、楽しみながら食事をして下さいね。
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