ペットから病気がうつる!!
「動物由来感染症」とは、動物から人間へうつる感染症をあらわす言葉です。
以前は、愛玩用に動物を家で飼うという形態が多かったのですが、最近は、よりヒトに近い存在として暮らしを共にするようになりました。そのような状況下で、動物の病気のうち、ヒトにうつる可能性のある感染症は、特に気になる問題となりました。
動物由来感染症の例
動物種 |
動物由来感染症 |
犬 |
パスツレラ症、犬回虫、皮膚糸状菌症、カンピロバクター症 他 |
猫 |
ねこひっかき病、トキソプラズマ症、パスツレラ症、Q熱 他 |
小鳥 |
オウム病、カンピロバクター症、クリプトコックス症 |
ネズミ等 |
鼠咬症、レプトスピラ症、エルシニア症、皮膚糸状菌症 他 |
爬虫類 |
サルモネラ症 他 |
★日常生活で注意をすること★
◎犬の予防注射と登録
飼い主さんには狂犬病予防のための努めが法律で義務づけられています。ご相談は市町村等の窓口で。
◎過剰なふれあいは控えましょう
細菌やウイルスなどが動物の口や爪の中にいる場合があるので、口移しで餌を与えたり、スプーンや箸の共用はやめましょう。動物を布団に入れて寝ることも、知らないうちにひっかかれたりするので要注意です。
◎動物にさわったら、必ず手を洗いましょう
知らないうちにだ液や粘液に触れたり、傷口などにさわってしまうこともあるので、 必ず手を洗いましょう。動物には病気を起こさなくても、人には病気を起こす病原体がいることもあります。
◎動物の身の回りは清潔にしましょう
飼っている動物はブラッシング、爪切りなど、こまかく手入れをして清潔にしておきましょう。小屋や鳥かごなどはよく掃除をして、清潔を保ちましょう。タオルや敷 物、水槽などは細菌が繁殖しやすいので、こまめな洗浄が必要です。
◎糞尿はすみやかに処理しましょう
鳥やハムスターなどの糞便が乾燥すると空中に漂い、吸いこみやすくなります。糞便に触れたり吸いこんだりしないよう気をつけ、早く処理しましょう。
◎室内で動物を飼育する時は換気を心がけましょう
◎砂場や公園は特に注意が必要です
動物が排泄を行いやすい砂場や公園は注意が必要です。特に子供の砂あそび、ガーデニングの草とりや土いじりをした後は、充分に手を洗いましょう。また、糞を見つけたら速やかに処理しましょう。
野生動物の家庭での飼育や野外での接触はさけましょう
野生動物はどのような病原体を保有しているか分かりませんので、むやみに触れないようにしましょう。また動物由来感染症の感染予防や動物資源保護の観点からも、輸入及び国内にいる野生動物いずれの飼育もさけましょう。
特に高齢者又は乳幼児・糖尿病患者・悪性腫瘍等の方々は免疫力が低下しているので注意してください。