何かと不安を覚えるめまい。今回はめまいの話です。
一口にめまいといってもいろいろなめまいがあります。代表的なめまいについて紹介します。
★めまいの種類
◎回転性めまい
<めまいの症状>
- ・自分自身がグルグル回っている感じ
- ・周囲がグルグル回っているように見える
<めまいに伴う症状>
- ・音が聞こえづらい(難聴)
- ・耳がつまった感じ
- ・耳鳴りがする など
[特徴]
急に発症し、吐き気・嘔吐、耳が聞こえづらくなる(難聴)などの症状を伴うことがあります。
回転性めまいの多くは、耳の異常が原因で起こります。放っておくと、難聴になる恐れもあります。
また、脳出血や脳梗塞といった脳の異常でも回転性めまいが起こることがあります。
◎浮動性めまい
<めまいの症状>
- ・からだがフワフワした感じでふらつく
- ・まっすぐ歩けない
- ・姿勢を保つのが難しい
<めまいに伴う症状>
- ・頭痛
・顔面や手足のしびれ
- ・運動まひ など
[特徴]
急に、あるいは徐々に症状があらわれ、フワフワ揺れる感じと、頭痛やしびれ、運動まひなどの神経に関係する症状を伴うことがあります。浮動性めまいの多くは、脳の異常が原因で起こります。
◎立ちくらみのようなめまい
<めまいの症状>
- ・立ち上がるとクラッとする
- ・時に目の前が暗くなる
- ・失神を伴う
[特徴]
立ち上がるとクラッとしたり、目の前が暗くなったりするめまいは、血圧の変動に関係する全身性の病気が原因として考えられます。
★めまいの危険な症状
めまいの中には、命にかかわる危険な病気のものもあります。以下のような症状が見られたときはすぐに救急車を呼んで、病院へ急行しましょう。
- ・手足や口がしびれる
- ・ろれつが回らなくなる
- ・今までに経験したことのないぐらいの頭痛や吐き気がする
- ・モノが2重に見える
- ・視野に異常を感じる
- ・意識を失いそうになる
- ・突然、激しい耳鳴りがおきた
★めまいの応急処置
突然、激しいめまいに襲われた場合、まず大切なのは気持ちを落ち着けることです。初めて激しいめまいを経験した方なら、気が動転して「命に関わるのでは?!」と思って、パニックになってしまうかもしれません。めまいの症状の他に、前で紹介しているような危険な症状が見られない場合は、命に関わることはまずありません。いたずらに不安がることは症状を悪化させるだけです。深呼吸を繰り返して、気持ちを落ち着かせることに集中しましょう。ほとんどのめまいは安静にしていれば、症状は次第に収まっていきます。もし服用中の薬があれば、それを飲んで回復を待ちましょう。ただし、いつまでたっても症状が回復しない場合や、頭痛や嘔吐などの症状が見られる場合は、すぐに医師の診察を受けてください。
- ・座る場所を確保する
- ・風通しの良いところで休む
- ・衣服をゆるめて楽な姿勢をとる
- ・激しいめまいを感じたら無理に移動せずに、その場で安静にする
- ・頭はできるだけ動かさないようにする
★めまいの対処法
とりあえず一番重要なのが規則正しい生活です。
めまいを起こさせる原因には、毎日の「生活リズム」が関係します。
不規則な生活をしていると、睡眠不足や体のあらゆる部分に悪循環がでます。対策としては、規則正しい生活を毎日おこなうようにしましょう。 特に大切なのは、「睡眠」と「食事」です。食事は3回、決まった時間に適量をとり、眠る時間も夜おそくまで起きておらず、決まった時間に眠るようにしましょう。ただし無理は禁物。体が疲れている時はたっぷりと寝て下さい。
また、お腹が空いてもいないのに、時間だからといって食事をとるのはストレスをかけてしまいます。自分のペースで、ストレスを溜めない生活を目指してみて下さい。すると、めまいも少しずつ改善しやすくなります。
その他、ゆったりとした音楽を聴いたり、公園などに軽めのウォーキングに出るのも有効です。脳を興奮させるカフェイン(コーヒー、紅茶、緑茶、コーラ類など)は控えるよう心掛けてください。