春の花粉対策 サンテ薬局

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春の花粉対策
人気の女性お笑いタレントが発症して話題が大きく報じられた結核。 結核というのは過去の病気ではなく、今でも年間2万人以上の結核新登録患者が登録され治療を受けています。昔は国民病とも呼ばれた結核も、身近に接する機会がなく、どの様な病気かわからない方も多いかと思います。今回はその結核についての話です。
■全国に広がる結核の集団感染
 近年になって学校や病院などでの集団感染が相次いでいます。学校の先生や病院の医師などが結核であることに気づかずに授業や診察などを続けたためにその周囲の人々に感染するということが何件も発生してきています。
■発生しやすい高齢者と若年層
 日本では、結核患者の半数以上が高齢者です。80歳以上が一番多く25.5%。次いで70歳代が22.4%、60歳代が14.6%と、年齢が高くなるほど発症者が多くなります。加齢による抵抗力の低下及びストレスや不規則な生活などによる免疫力の低下により、過去に感染した結核菌が再燃することで起こることが多いです。
 一方若年層は、10歳代では1.8%と少ない数値ですが、20歳代になると7.6%へと上昇します。そして、30歳代では9.1%と一際高くなっています。これは結核菌に出合ったことのない未感染の人が多く、結核に対する免疫を持っていないためと思われます。特に小さい子供は抵抗力が弱い上、症状がわかりにくいため、発見も遅れがちになり、発病すると大人より重症になる傾向があります。 最近は、大都市圏を抱える都道府県が、結核感染率のワースランキングで上位を占めるようになっています。結核の発生地域が、人口の密集する都市型化しつつあるようです。
■結核のうつり方
咳などを介して、近くにいる人が吸い込んで感染を起こします。結核菌は、早く吸い込まれないと日光のなかの紫外線に殺されてしまいます。ですから、結核感染は、検査で菌が痰の中に大量に証明される人が咳をしている場合に、そのそばにいる人(家族とか親しい友人とか)に対して起こることが多いです。食器などの物を介して結核がうつることは決してありません。
■結核:症状の経過
 結核菌に感染し発病すると、初期のうちはカゼに似た、痰、微熱、寝汗、だるさ等々の症状が出ます。さらに病状が進むと血痰がでたり、喀血したりします。菌はゆっくり、確実に肺を浸食し、空洞は大きくなり、最後は呼吸困難で死亡します。せきが続くようであれば、早めに医療機関を受診しましょう。
■結核対策は早期発見・早期治療
 結核対策の基本は早期発見・早期治療です。結核は発病すると、上記のような風邪に似た症状が出るため、診察が遅れがちですが、咳や微熱が2週間以上続いたら結核を疑ってすぐに診療をうけることが大切です。また、定期検診や、乳幼児に関しては、生後3ヶ月以降のできるだけ早い時期にBCG接種をうける必要があります。

 結核の治療は通常6〜9ヶ月です。結核の薬を単独で使用すると、薬に対して耐性ができてしまうため、複数の薬を6〜9ヶ月継続して服用します。医師から指示があるまでは確実に薬の服用を行い、しっかりと治療する必要があります。

■結核にかかったらどうすればよいか?
 結核患者は保健所において登録され、感染源調査として定期外健康診断を実施します。(胸部レントゲン写 真、ツベルクリン反応検査等)また、患者さんの医療負担を軽減するため、結核医療費を公費で負担する制度があります。詳しくは、県内の保健所(支所)へお問い合わせ下さい。



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